ウールは、キルトの衣服、屋外用パジャマまたはアウターウェア向けに使用する既存の化学繊維やダウンの中わたに対する天然素材の代替品となります。天然素材の中わたにより、断熱性を高めます。
どのように機能するか
ウール中わた
ウールは、化学繊維に代わる天然かつサステナブルな中わた素材です。
ウールの持つ自然な伸縮性とクリンプ(縮れ)が、断熱性のある空気のポケットを作り出し、冷気からしっかり保護します。ウール繊維の高い吸放湿性により、衣服内気候をさらっと快適に保ちます。
ウール中わたは、その軽量性、防臭性、生分解性を利用して、ジャケット、寝具類、毛布、断熱材、インテリアデザインに対して優れた断熱性を提供します。
ウール中わたはポリエステルの填綿に代わるもので、梳(す)いた打ちわたを重ね合わせた層状になっています。その厚さは、必要とされる断熱性により85gsm~250gsmの範囲内です。革新的技術によるウールの中わたでは、ダウンや羽毛の代わりに、ウールネップまたはウールノイルと呼ばれる小さなウールボールを使用しています。
詳細についてはウールマーク・テクニカルチームにお問い合わせください。
ウールの中わたを利用しているウールマーク・パートナー
コロボス
2019年のインターナショナル・ウールマーク・プライズのの受賞者であるコロボスは、ダウンフェザーではなくウール100%の断熱材と、ウール90%のアウター素材を使用したパフジャケットを開発しました。これらのウール素材は完全に追跡可能であり、耐水性、耐風性にも優れています。この服の構造上、外気が暖かくなった際には、肩の上から羽織って留めることが可能で、屋内外の気温の変化に対し、腕の自由を奪うことなく適応できるようになっています。